新しい日常には、新しい回答を
「今回のNuAnsの製品群を作るにあたって、私がこだわったのは『端子を露出させない』『ケーブルがデザインの中に溶け込んでいる』という2点でした。使っていない時の形の重要性を考えていたんです」と星川。
実際、モバイルバッテリーにせよ、充電ドックにせよ、USBチャージャーにせよ、使っていない時間の方が遥かに長い。鞄の中や机の上で、それらの機器が待機している時のデザインが重要なのは、生活に寄り添い、ニュアンスを邪魔しない製品を作るというコンセプトからすると当然のことだろう。
「バッテリーというと、どうしても箱型に作っちゃうし、ケーブルはスライド式で隠すみたいなデザインになりがちだけど、TAGPLATEはケーブル自体を外に出した上でデザインの一部に取り込んでいる。そして、ケーブルの長さも必要最小限になっていて、iPhoneと繋いで、そのままiPhoneと一緒に持って使える。こういうのが作りたかったんです」
星川がTAGPLATEを実際に手にしながら満足そうに話す。このあたりのデザインは、iPhone専用にしたからこそ実現したもの。その割り切りの良さもNuAnsの特徴だろう。