2018.04.11.
今回からはケーブルまわりの製品をご紹介します。ケーブルを通してキープするケーブルホルダー、TAGKEEPER(タグキーパー)。
タグがぴょこっと机の端や壁から出ているような見た目のかわいさが魅力です。
治田 NuAnsの1stシリーズで、MAGDOTという磁石でケーブルをホールドする製品がありました。あれはいいところと、弱点の部分もあって。
磁石で簡単にカチッととめられるのはいいんですけど、Lightning以外だと付かないやつもある。あと、ホールドして、外して、もう一回付けなきゃいけない、とか。その一連の動作をもっとイージーにやれて、「どの端子でも使える」使い勝手を強化したやつができないかなと思っていました。
青木 思想的には、NuAns 1stシリーズのBANDWIREとTAGPLATEの「タグ」ってかわいいよね、っていう。「机にタグが付いてるってかわいくない?」っていうところがスタートだったと思います。
ーたしかに開発中も社内で机のふちにサンプルが付いているのを見かけました。あの姿、かわいかったです
治田 ケーブルをホールドするなにかを考えたいなと思ったんですけど。そういうときに、コネクターを通してホールドできるループ状のものがあって、そうするとマグネットじゃなくてもとめられるな、と。
治田 そこから引っ張ってそのままケーブルを通して使えるので、戻るときも、軽く放すだけで勝手にしゅぱっと戻るだとか。その辺のところを突き詰めていったのがTAGKEEPERです。
ー開発段階で苦労した部分はありますか?
治田 一番苦労したところは樹脂の硬さです。最初はもっとぐにゃぐにゃのやわらかい素材を想定していて、簡単にすっとコネクターを通せるからいいと思ったんですけど。そうすると、ぐにゃーっとなってちゃんとホールドしなかったんです。本当の布のタグみたいになっちゃってて。
ーTAGKEEPERは、みなさん口を揃えて「苦労したのは樹脂の部分だ」という回答なので、大変だったのですね
治田 いくつも硬さ違いでサンプル出して、実際に掛けてみて。全部駄目で。いっそめちゃくちゃ硬くしちゃったらどうかな、という案がそのとき出て。入れるときちょっと硬いんですけど、一回入れちゃうと安心感というか、安定するので硬い方に振りました。
青木 正直、使った人は最初「硬っ」と感じると思うんですけど、我々の想定としては、付けるときは1回しかなくて、毎日抜き挿しするものではないんです。最初ちょっと無理して入れてもらって、その代わり確実にケーブルが抜けないことを重視したかったっていう。
治田 ここが肝ですね。
治田 あっ、あと…あ、いや、いいか。
(治田さん以外全員)いやいやいやっ!
ー教えてくださいっ!
治田 木の部分の素材はウォールナットとバーチです。天然の木を使っているからこそなんですけど、木の向きが最初は縦向きに付いてたんです。けど、そうすると樹脂の横をぐっと押してとめたくなるときにパキッて折れやすい。だから横向きにしています。
ほっしぃ TAGKEEPERは、木の面積もあんまり大きすぎると貼れないとか、小さ過ぎると粘着の問題があったりとかっていう部分もあるので、見た目を含めたサイズ、厚み、バランスあたりも試行錯誤したことろです。
裏側も実は難しいところがあって、両面テープがついているんですが、普通だと一面だと思います。でもTAGKEEPERは穴の開いた状態です。
ーなぜこういった構造にしているのでしょうか
ほっしぃ 木の後ろから樹脂パーツをはめるためです。木と樹脂を単純に貼り付けることもできますが、それだと取れやすい。樹脂を後ろから通すことで取れにくくしているんですね。頑丈にできています。
机や棚の裏側に落ちてしまいがちなケーブルをとめておくことができる、タグのような形をしたケーブルホルダー、TAGKEEPER。
¥1,200(税込)
PROFILE
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青木氏と治田氏の2人によるクリエイティブユニット。NuAnsブランドのプロダクトデザインを担当いただいています。
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Hossy(ほっしぃ)。トリニティ・社長。NuAnsの製品開発に強いこだわりと思い入れを持っています。
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Toppo(とっぽ)。トリニティ・セールス所属。営業でありながらWORKLIFEシリーズでは開発メンバーのひとり。時々登場します。
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Natalie(なたりー)。トリニティ・マーケティング所属。この記事を書いた人。NuAns製品でのイチオシはTAGKEEPERとBANDWIRE。
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WORKLIFE INTERVIEW